骨粗しょう症は骨が軽石のようにスカスカに弱くなる病気です。
自覚症状に乏しく背中が丸くなる、身長が縮むといった症状は徐々に起こるためなかなか病気であると気がつきません。高齢化により起こる骨粗しょう症とステロイドの内服などを原因とするステロイド性骨粗しょう症があります。もろくなった骨は、体の重みが加わるだけで潰れてしまう圧迫骨折を起こしたり、転倒により簡単に骨折するなどリスクとなります。圧迫骨折が起こると背骨が丸くなったり、身長が縮んだり、痛みを伴ったりします。
最近の骨粗しょう症の治療は進歩していて骨密度を増やすことも可能になりました。
骨粗しょう症も早期発見、早期治療が重要です。
このたび、当院は最新型の全身型骨密度測定器(DEXA)を導入し、患者さんの骨密度を迅速に正確に測定することが可能になりました。
関節リウマチ・膠原病に骨粗鬆症が合併することが知られていて、リウマチ・膠原病治療において骨密度を正確に測定することはとても大切なことです。
以下のガイドラインに該当する患者さんは是非一度骨密度の測定をすることをお勧めいたします。
【ガイドラインの対象患者】
1, 骨粗鬆症治療をおこなう可能性がある症例
2, 65歳以上の女性、危険因子を有する65歳未満の閉経から周閉経期の女性
3, 70歳以上の男性、危険因子を有する50歳以上70歳未満
4, 脆弱性骨折を有する症例は、重症度判定のため
5, 低骨密度・骨量減少をきたす疾患に罹患、またはそれを引き起こす薬物投与(ステロイド等)されている成人